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2010年7月28日 (水)

ドクターヘリ

2010.7.26付 朝日歌壇より
空高くドクターヘリで運ばるる吾が身に響くエンジンの音:(八戸市)山村陽一

これはどういう状況でしょう。作者が緊急事態になって、ドクターヘリで運ばれたのでしょうか。
親しい方の付き添いでしょうか。
山村氏が葬儀社を営まれる方であることも思い出してしまって、状況が把握できません。

一番素直なのは、ご自分が緊急事態になってしまって、救急車が来られる状況でもなく、やむを得ずドクターヘリで運ばれている。という解釈ですね。しかも、運ばれている自分の意識は落ち着いて明晰である、という状況。
ヘリコプターに乗るなどという体験は誰もがするものではない、こんなエンジン音なのか、こんな振動なのか、と妙に自分自身の置かれた状況を客観視している自分、ということでしょうか。
その後、どうなさったのでしょう。歌の形でお知らせいただければよいのですが。
心配です。

◆個人的な話
高校2年生の時。長く腹痛を我慢していたら、虫垂の炎症が腹膜まで広がりそうになって、救急車で運ばれたことがあるのです。
痛いのは痛いんですが、だからといってそれで自分がどうなるものでもない、という態度をとるのは昔も今も同じ「男」。頑固者。
先ずは、担架が面白かった。自分は寝ているだけなのに、ゆっさゆっさと揺られながら移動していく。寝そべってますから外界が揺れる。楽チンしながら移動できる、おもしろいなぁ、と。
次いで、救急車。普段、サイレンを鳴らしながら走っていく救急車は見ますが、今度は自分がその救急車に乗っている。自分をのせて走る救急車がサイレンを鳴らして突っ走る、窓の外の景色はなめらかに流れて行く。人任せのまんまで、運ばれていく気分って、みょうにお気楽で面白いものでした。
さらには手術中の医者との会話、なんてのもあるんですが、カット。

手術後、2人部屋に入ったのですが、同室の方が鍼灸師を呼んだ。隣に寝ていた私も適当に会話に加わっていたのですが、帰り際、その鍼灸師の方が「あなたは、学校の先生でらっしゃいますか?」と聞かれてしまった。いえいえ、高校2年生です、と答えたものの。
どういう雰囲気が教師っぽかったのかな、と、その後、実際に教師になってからも、あの時のことが思い起こされて不思議でなりません。

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