« 浴衣 | トップページ | 虹の橋 »

2010年7月14日 (水)

亀鳴く

2010.7.11付 朝日俳壇より
聞かぬ間に亀鳴く季節過ぎにけり:(大村市)小谷一夫

亀はコミュニケーションとしての「鳴き声」は出さない、と考えます。
音を発することができる、ということは確かだろう、とも思います。

上掲の句は「亀鳴く」に春の情感を持たせようとしてはいません。
春の季語として使ったというよりも、もう夏になったことよ、という「夏」の方に重心をのせています。ですから、ある意味では「無季」の句に近いというべきかもしれません。
季語はレッテルだ、と私は考えるものですが、こういう「ズレ」を愉しむことはできるのですね。
新しい発見です。
おそらく、作者はそれほど真剣に「亀鳴く」の力に頼ってはいない。
ユニークな使い方をなされました。

亀鳴くと嘘をつきたる俳人よ     村上鬼城  「鬼城句集」

« 浴衣 | トップページ | 虹の橋 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 亀鳴く:

« 浴衣 | トップページ | 虹の橋 »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ