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2010年7月28日 (水)

領収書

2010.7.26付 朝日歌壇より
領収書要らぬビールで乾杯す昔愚痴った女将の店で:(新潟市)岩田桂
 永田和宏 評:会社の金で飲んでいた頃と同じ店、同じ女将。違っているのは自分のために自分の金で。初句が爽快。

違っているのは、社用ということのなくなった自分、会社員ではなくなった自分、という風に読みたいですが。
「昔」というのがキーワードのような気がする。
退職して、会社員という肩書付きで飲んでいた店に、「自分」という肩書だけで飲みに行く。
初句は「爽快」ですか。含みがいっぱい入ってませんか。
肩書をはずした、剥き身の自分を社会にさらすというところで、いろいろと人の「器量」というものが現れてきます。
いつまでたっても、昔の会社、昔の身分に頼りつづける人もいれば、あっさり軽やかに過去の肩書など脱ぎ捨てて、身一つで生きていける人もいる。

いろいろ、考えさせられる歌でした。

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