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2010年7月16日 (金)

18秭

これは教材になるっ!という記事を読んでしまいました。
いまだに「教師眼」が抜けません。何でも教材に見えてしまいます。

◆さて、黒板を前にして
T:これから大事な数字を書くからね。きちっとノートに写してほしい。数字の意味は後からちゃんと解説するから。

 {といって、おもむろに}
18000000000000000000000000
 {と無言で書きます。
 生徒は、なんだなんだ、とざわつきながら、まじめにノートに写そうとし始めます。}

P:先生!「0」いくつついてるの?!
T:知らんなあ、勘定してみなよ。
P:むりだよぉ。

T:しゃねぇなぁ
 {などとつぶやきながら「4桁区切り」でカンマを入れていきます。}
18,0000,0000,0000,0000,0000,0000

T:どうだ。
P:0が24個か。
T:そう。で、読めるか?   
  読める人いますかぁ。

                 兆    億    万
18,0000,0000,0000,0000,0000,0000
 右から、「万」「億」「兆」と書きこみます。
T:次は?
P:「京(けい)」
 {「京」はほとんどの生徒が知っています。}
      ?      京     兆    億    万
18,0000,0000,0000,0000,0000,0000
T:次は?
 {ほとんどの生徒は知りません。でも、クラスに一人か二人くらいは大抵知っている生徒がいます。}
P:「垓(がい)」!
T:おぉ、よく知ってたなぁ。すごいじゃん。

 ?    垓      京     兆    億    万
18,0000,0000,0000,0000,0000,0000

T:では、次は?
  {これを知っている生徒はまずいません。}
T:「」というんだ。変な字だね。読めるかよ
 {これ読める生徒はいないと思います。}
T:これは「し」と読む。

 {ここで、吉田光由の「塵劫記」からの「大数のこと」というのをプリントして配る。
 色々なバージョンがあるので、あまり深入りはしないが、こんな名前をつけていたんだね。ということで。}
T: 仏の慈悲の広大無辺さを表現しようとしたらしいよ。

一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 秭 穰 溝 澗 正 載 極 恒河沙 阿僧祇 那由他 不可思議 無量大数

{万までは10倍づつ、万以上恒河沙までは万進、恒河沙以上無量大数までは万万進です。(「秭」は「禾」に「予」という字で「じょ」と読む字を使うこともあります。)「不可思議」は「思い議するべからず」=「考えたり議論することもできない」という意味です。「不可」は禁止「してはいけない」ではなく、「できない」です。}

T:さあ、読んでみよう!
P:「18秭」「じゅうはっし」だあ。これ何の数字?
T:1億円以上の宝くじに4回も当選する確率らしい。

と、プリントを配布。

確率18000000000000000000000000分の1:宝くじ大当たり4回計19億円(7/14)
 【ニューヨーク=田中光】米国テキサス州出身の女性(63)が高額宝くじを当て続け、話題になっている。6月に1千万ドルを手にして、当選額は1993年以来、計4回2100万ドル(約19億円)に上る。AP通信によると、ある数学者は、1億円以上の大当たりを4回も出す確率は18シ(秭)(1シは10の24乗)分の1になると試算している。
 米メディアによると、世界で最も幸運な女性と呼ばれているのは、元大学教授のジョーン・ギンサーさん。
 その幸運だけでなく、質素な慈善家としても知られる。携帯電話を持たず、教会などに車や住宅を寄贈。現在はラスベガスに転居し、ひっそりと暮らしているという。

T:ところでさぁ。いちいち0の数を勘定するの、面倒でしょう?やってられないよね。

  便利な書き方があるんですよ。
Exp1
 こういうのね。指数表示だね。18と書いてから0を24個書けばいい。
 理科的には
Exp2_2
 こう書く方が普通だ。数の値の方は一桁にして、桁数を10の肩の数字で示す。
 一般的なことは抜きにして、この書き方、0が何個つくかを示しているわけだ。
 1.8と書いて、小数点以下の桁数が25になるように0を書いていけばいい。
  慣れれば難しいことはない。「桁数表示」と理解してしまえばいいんだ。
  書く時は指数表示で、読む時は「いってんはちかけるじゅうのにじゅうごじょう」でもいいし「じゅうはっし」でもいい。
  どっちでも理解できる方が便利かもね。

◆こんな展開になるかなぁ。
 ちょっと生徒に驚いてもらわなければね。生徒を驚かせる「仕掛け」をいつも作っていきましょう。
 生徒も、先生は今日はどんな仕掛けを仕掛けてくるのかな、と楽しみにするようになります。

◆本来の化学の話は「アボガドロ数」です。
「6000,0000,0000,0000,0000,0000」という数ですね。
「ろくせんがい」と読めることを知った上で、
T:「六千垓」。これは一体どういう数なのだろう?
T:この試験管の中には水分子が「六千垓」個入っているのだよ。
 と、試験管に入れた水18mLを振ってちゃぷちゃぷさせます。
 このあと、授業はアボガドロ数に入っていきます。

 こんなところでしたかね。

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