いのちいろいろ
2010.7.11付 朝日歌壇より
学校にいのちいろいろ集まれりヒマラヤ杉にからすのたまご:(館林市)阿部芳夫
今は、「学校は安全なところ」でなければなりませんからね。どうなのかな。
カラスの子育てを見守るゆとりが学校にあるのだろうか。
児童が木の下に行って騒いだりすると、子育て中で気の立っている親ガラスは攻撃しかねませんね。
カラスは大人と子ども、男性と女性などちゃんと見分けていて、子どもや女性には攻撃を仕掛けやすいのです。
児童が黙って静かに見守れるのならいいけれど、年齢的に「動物さんたちはみんな友達」みたいな世界に住んでいるかもしれません。精一杯の大声で呼びかけちゃったりしませんか?
子育て中の動物の親は子を守るために命がけになるんだよ、というようなことを、うまく教えながら見守れるといいですね。
本当は学校には「いろいろのいのち」が集まってほしいんです。でも、それが許されないんです。
スズメバチやチャドクガなどのように、実害があるものは駆除しなければならないですが、むやみやたらに殺虫剤散布などをするのですよね。
虫は怖い。
雑草はじゃまだから刈り取る。
これじゃあ、いのちもあつまれない。
草が茂り、そこに虫が増え、それを食べる鳥が来る。
小さくていいから生態系を作らなくっちゃ。
虫の嫌いな愛鳥家さんも多いしなぁ。
嫌いでもいいから、鳥さんのためには虫も必要なんだと理解はしてほしいなぁ。
ビオトープがはやります。生物多様性も叫ばれます。でも生態系を作るということは、ピラミッドを下から組み上げて行くことです。どうかその点にもご理解を賜りたいものです。
鳥だけかわいい、ではだめなんです。
{授業中にハエ一匹教室に紛れ込んでも、大騒ぎになってしまうんですよ。たまらんなぁ、勘弁してほしい。ハエは刺さないの。っ。相手を知って対処しようよね。}
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