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2010年7月20日 (火)

蟻地獄

2010.7.19付 朝日歌壇より
縁の下の蟻地獄の巣に吹く風は昔々のかくれんぼの匂い:(松坂市)こやまはつみ
 馬場あき子 評:少女時代の回想だがいかにも田園ふうな懐かしさが漂う。
 {高野公彦氏も選んでおられます}

「田園ふう」ねぇ。別に下町だってかまわないんだけど。
雨の当たりにくい砂地にすり鉢型の巣を作ってアリを捕まえますね。
縁の下、そういう場所って、どこかカビくさいような、ネズミのオシッコ臭いような。
かくれんぼで、家の周りの隅っこへ潜り込めば、カビ臭い目にもあったでしょう。
そんな「匂いの記憶」だと思うんですよ。
匂いの記憶って、すごく「直接的な思い出」を呼び覚ましますよね。

風通しのよい「田園風景」ではないと思います。
籠った「床下臭さ」です。

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