蝶が過ぐ
2010.7.5付 朝日歌壇より
うしろより影がとびこえ蝶が過ぐ白一色の真昼の都会:(長野県)沓掛喜久男
高野公彦 評:静かで無機質な都市風景だが、郷愁を誘うところがある。
とはいえ、チョウが飛ぶからには比較的近くに花が咲いています。
さらに、比較的近くに、幼虫の食草となる植物があります。
都会には自然がない、というのはかなりの部分、思い込み。
そして都会は無機質だ、というのもかなりの部分、思い込み。
一匹のチョウから、都会に潜む思いがけない自然の風景が開けてくるかもしれませんよ。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント