蜘蛛の囲
2010.5.31付 朝日俳壇より
蜘蛛の囲に腹立て一人笑へりき:(大和高田市)布谷充啓
蜘蛛の囲を払ひて悔いの残りけり:(野田市)塩野谷慎吾
眼鏡に蜘蛛の巣がプリントされてしまって笑ったことはありますね。きれいだった。
クモの網の位置が邪魔な場合は、気づいてさえいれば、クモ本体の位置を確認してから、網を部分的に壊します。修復することもあれば、移動することもある。
クモさんの都合を訊いてみましょう。
ところで、「蜘蛛の囲」は夏の季語ということになっているようですが、立夏を過ぎていますから、俳句的には構わないのですが、大田区南部の私の家としては、網を張るタイプのクモたちはまだ小さくて、大型の網を張るところまでは成長しておりません。
夏とはいえ、秋も近い晩夏ならば、雄大なクモも見られることでしょう。(去年は、セミがオニグモの網にかかったのを見ましたっけ。)
この言葉、暑さ、熱気にふさわしいのではないか、というのがこの地に暮らしていての感想です。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント