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2010年6月23日 (水)

蜥蜴

2010.6.21付 朝日俳壇より
尾の切れし蜥蜴の憩ふ大葉かな:(安中市)五十嵐和子
 長谷川櫂 評:トカゲが一匹。みれば尾がない。それでも気にするふうでないところがおもしろい。

トカゲが自分の尾がないことを気にしたりはしません。
尾を自ら切る=自切せざるをえないような状況から脱出してきたのですから、敢えて擬人化すれば、胸のドキドキが収まるのを待っている、やばかったぁ、でもなんとか助かったなぁ、と呟いている、でしょう。自切直後ならね。
あるいは、自切からは時間が経っているのなら、はやく尾が再生しないかな、と自制しているとでも見ましょうか。
擬人化するにも、対象に踏み込んだ理解を持つべきでしょうね。
作品の「憩う」という言葉の方が、評の言葉なしで、効いていますね。

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