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2010年6月22日 (火)

山羊

2010.6.21付 朝日歌壇より
学校に山羊を預ける人のいて児等に見せたり山羊のお産を:(前橋市)荻原葉月
 馬場あき子 評:旅に出るので学校に山羊を預けたのだろうか。都会ではないゆとりがみえる第一首。山羊のお産の見学も楽しい。

何というかなぁ。選者は動物の出産って知ってるのかなぁ。
小学生が山羊のお産に立ち会うといことの、真剣さに思い至ってないのではないか。
能天気というべきか。「お産の見学も楽しい」とはね。

お産を見ることを、「楽しい」とは表現しないでしょ。
その厳粛さに打たれ、無事赤ちゃんが生まれますようにと息をのんで見つめる。
緊張の時間。
とてつもない教育力の瞬間。
事前のていねいな世話や交流があってこそやっと達成できる生涯忘れられないような瞬間ですよ。
ただ出産シーンだけ見せたら、泣きだしたり拒絶してしまう子だって出かねない。
ですから、山羊を貸して下さる農家の方がいらっしゃって、学校の先生方と綿密な打ち合わせを重ねながら、場合によっては獣医の指導や援助も受けながら、食事や排せつや、みんな世話しながら、出産に至るんです。その過程がなければならない。
ちょっと旅行しますので預かって下さいといわれて、預かったら出産してしまった、なんていうことは絶対にないと思いますよ。

生まれた仔山羊の羊膜を母親がなめとる。胎盤は母親が食べてしまう。仔山羊は必死になって立とうとする。
とてつもなく心揺さぶられる出来事です。

あまりにものんきな評にあきれております。

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