十薬
2010.6.14付 朝日俳壇より
十薬の襟を正して咲きにけり:(東京都)石川理恵
大串章 評:十薬はどくだみとも言い、葉は異臭を放つ。しかし解毒剤にもなり腫れ物にも効くという。作者は十薬の味方(?)である。
私は一般人ですから、「ドクダミ」の方を知っていて、それを「十薬」ということもある、と理解しておりますので、「十薬はどくだみの別称」とお書きになった方がしっくり来ると感じております。
「味方」というのも、妙な言い回しですね。
俳人なら、急激に咲き始めて咲きほこる花を見て、夏の季語として使いたいと思うでしょうし、最近は「ドクダミ茶」も有名なようです。いろいろの方面でドクダミ・ファンの層は厚いと思いますが。
私自身はちょっと、ご遠慮申し上げます。野草、山菜に弱くって。すぐお腹が特急列車になる。敬して遠ざく。ごめんなさい。
白い花びらのようなのは総苞といいます。
真ん中に立っている塔のような部分に、メシベ1個とオシベ3個からなる小さな花が集合しています。虫眼鏡で拡大してみてください。
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