子猫
2010.6.6付 朝日俳壇より
拾ひたる子猫七匹眼開く:(群馬県吾妻町)酒井せつ子
長谷川櫂 評:「眼開(あ)く」で一句に命の光が宿った。ちょっとした描写が俳句では大事。七つの小さな命にこれからどんな運命が待っているか。
「ちょっとした描写が俳句では大事」それはそうです、あたりまえ。この短い詩形で表現しようというのですから、言わずもがな。
「まなこあく」までの大変さ。ミルクを与え、ウンチをさせるためにお尻をくすぐり、体温を保てるようにくるみ・・・作者の苦労の結実として「まなこがあいた」のです。
七匹かぁ。よい飼い主に貰われてほしいなぁ。
昨今、猫事情がきびしい。どうか穏やかに暮らせますように。
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