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2010年6月30日 (水)

テントウムシ幼虫

0621_6tentoumusi 6月21日
テントウムシの幼虫がこのワンショットの中に、4匹は見えます。
白い矢印を4本書きこんでおきました。その先にいます。
で、赤い下向きの矢印の先はなんだろう?
幼虫のような気もするのですが、糸のようなものが見える気もする。とすれば脱け殻かもしれません。撮影の場では気づいていませんでしたから、そこを分かりやすく撮る配慮はできませんでした。現場で意識していたのは2匹です。

さて、読売新聞と朝日新聞ですっごく面白い記事を読みましたのでご紹介します。

昆虫にも頼れる「おばあちゃん」分泌液で敵撃退
                           (2010年6月21日 読売新聞)
 繁殖期を終えたアブラムシのメスが自分を犠牲にして、外敵から巣を守ることを東京大学博士課程の植松圭吾さんらが発見した。
 人間やクジラなどでは、メスが子育てを終えた後も長生きして血縁者に尽くす「おばあちゃん効果」が知られているが、昆虫で確認されたのは世界で初めて。
 植松さんらは、常緑樹のイスノキに巣を作る「ヨシノミヤアブラムシ」を観察。テントウムシの幼虫などに襲われた時、成虫が腹の穴から白い分泌液を出し、体ごと敵に張り付いて行動の自由を奪うことを突き止めた。捨て身の行動をした成虫は、ほぼすべてが繁殖を終えたメス。繁殖後は卵の代わりに防衛用の分泌液で腹部を満たすように変化することも分かった。
 人間の場合、「おばあちゃん」が長生きし、知識や経験を伝えることが進化上有利に働いたという説が提唱されている。

アブラムシおばあちゃん 孫守る:天敵の口、我が身でふさぐ
                               (2010/6/29 朝日新聞)
 アブラムシの世界にも、孫を守るおばあちゃん?――。子を産み終えたアブラムシのメスが、テントウムシから子孫を守る「捨て身の行動」をとることを、東京大大学院博士課程3年の植松圭吾さんらが見つけた。実験では、テントウムシの幼虫の口にくっついて、子孫を食べないように邪魔していた。
 このアブラムシは体長約1mmのヨシノミヤアブラムシ。1匹のメスが、植物に「虫こぶ」と呼ばれる巣をつくって、単為生殖で子を産んで、数千匹の同じ遺伝子を持つクローンの集団をつくつ。植松さんらは、ヨシノミヤアブラムシの成虫が腹部から粘液をだして、アブラムシを食べるテントウムシに引っ付いているのを発見した。
 テントウムシの幼虫を虫こぶに入れる実験でも、粘液をだして、幼虫の体や口にくっついて動きを邪魔し、巣への侵入を防ごうとしていた。このような行動をとった個体を解剖して調べたところ、ほとんどが子を産み終えた「おばあちゃん」だった。
 この結果は、米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。
 植松さんは「捕食者にくっつく以外の粘液の役割はまだよくわかっていない。他の昆虫でも子を産み終えた後に、他の個体のために防衛や労働を行う種が見つかる可能性がある」と話している。

両方の記事をあわせて読むと、互いに補い合って理解が深まります。
しかしまぁ、すごい行動をするものですね。

孵化直後の幼虫は非常に弱くて死亡率も高いので、その段階を通り抜けさせるために、メスが自分の体を幼虫の餌として与えてしまう、という行動はクモや昆虫で何種類か知られていますが、それとも異なる行動なんですね。生物界って、知れば知るほど不思議が増える。
こういう研究、何かの役に立つわけではないけれど、素晴らしい研究だと思ってしまうのは、身びいきでしょうか。

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コメント

はじめまして。

アブラムシのおばあちゃんの新聞記事を探して、こちらにたどり着き、引用させていただきました。

トップの写真すごいですね!\(◎o◎)/
テントウ虫の幼虫の脱皮した皮、はじめて見ました。
ありがとうございました。

キキョウを黄色くしていたアブラムシも今は姿を消しています。捕食者の圧力もありますし、アブラムシという虫にとっての「時期」というものが去ったのでしょう。
自然界では一方的なこと、というのは起こりにくくって、どこかでバランスをとっています。バランスをとるために長い時間がかかることもあります。花とか実とか一つの成果だけみていると、虫が邪魔になることも多々ありますが、長い目でみたいですね。
虫好きでなくても、虫とのつきあい方を知るということが大事ではないかと思っております。昔の人はそういう知恵を持っていた。今は、嫌いなものは「殲滅」しようとする。これではエコにはなりませんね。

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