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2010年6月29日 (火)

2010.6.28付 朝日俳壇より
潦(にわたずみ)選つて行く子や梅雨晴間:(日野市)辻梓渕
 稲畑汀子 評:ひとしきり降ってやんだ梅雨。道には幾つも水たまりが出来ている。下校の子であろうか。潦をわざと踏んで行く姿を楽しくとらえた。

にわ‐たずみ【潦】ニハタヅミ(ニハは俄か、タヅは夕立のタチ、ミは水の意というが、平安時代には「庭只海」と理解されていたらしい)
①名:雨が降って地上にたまり流れる水。行潦。万葉集7「―いたくな行きそ人の知るべく」
②枕:「川」「ながる」「すまぬ」「行方しらぬ」にかかる。万葉集13「あしひきの山行き野行き―川行き渡り」[広辞苑第五版]

語彙の少ない私。「にわたずみ」という言葉を初めて知りました。

幼い子、小さい子は、雨の日、わざわざ水たまりへ入るんですよね。長靴で、ぱしゃっ。
親の方は水ははねるし、服が汚れそうだし、嫌がるわけですが、子はお構いなし。
次々と水たまりを踏んづけに行く。

雨の日が鬱陶しくなったら、水たまりを避けて歩くようになったら、大人の領域に足を踏み込んだ、ということでしょう。

雨の日が嬉しくてしょうがない年齢というものがありましたね。

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