これなんだ?
Neodactylodiscus latimeris といいます。
シーラカンスの寄生虫です。
解説です。
実物は1mmですって。
ほとんどすべての動物には寄生者がいるのです。シーラカンスにもいたんだ。
寄生という生き方も動物として非常に古いもののようですね。
で、前の記事でアブラムシに寄生するアブラバチの話を書きましたし、少し前には羽化したアブラバチもお目にかけましたので、いいタイミングかな、とご紹介しました。
寄生とは言い難いかもしれませんが、私たち動物も植物も細胞内に「ミトコンドリア」があります。これは真核細胞の先祖が外部から取り込んで共生し、あるいはさらに遺伝子のかなりの部分を奪って細胞内器官にしたものともいいます。
さらに、一部の細胞は光合成細菌を取り込んで「葉緑体」にして、動物の系統とは分岐していったのですね。
「パラサイトイブ」というSFがヒットしましたから「パラサイト」という言葉も結構知られていると思います。
さて、もう一回冒頭の写真を見てください。
「Meguro Parasitological Museum」とありますね。
目黒寄生虫博物館です。
実はこれ、目黒寄生虫博物館の「寄生虫グッズ」の一つの「Tシャツ」なんですね。
どこかで寄生虫Tシャツ着た初老の男を見かけたら、私かもしれません。よろしく。
どうしたの?
いえ、娘からのバースデー・プレゼント。
夫婦といい、親子といい、かかしさんちは変わってて楽しいですね。
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
珍しいものを初めて見ました。言われなければ寄生虫だとは分かりませんね。綺麗な模様という感じです。娘さんのプレゼント素敵ですね(^^; 同じく寄生虫のことですが、看護師をしている娘から聞いた話です。もの凄い腹痛を訴える患者さんが来て、痛さが尋常ではないとのことで直ぐに診察、胃カメラで覗いたら胃壁にアニサキスが刺さっていたそうです。取り除いたらケロッと治ったとのこと、アニサキス恐るべしですね。因みに自分でしめ鯖を作って食べたそうです。鯖や鮪、烏賊などの生もの(冷凍していないもの)は気をつけた方が良いそうです。
投稿: 桔梗 | 2010年6月 3日 (木) 09時56分
アニサキスの生活環に「ヒト」はいないのですね。魚から海の哺乳類に移って、そこで成体になります。ですから、人が魚を食べてアニサキスの幼生が人の消化管内に入ると、アニサキスとしては困った事態になっているわけでして、苦し紛れに胃壁を食い破ったりするのです。ヒトという動物本来の寄生虫ですと、そこまではしません。宿主をさっさと殺しては自分も成長できませんからね。
寄生虫は宿主とある程度の和解をはかり、共に生きようとします。
投稿: かかし | 2010年6月 3日 (木) 10時15分
アニサキスの立場になってみればその通りですね。勉強になりました。
投稿: 桔梗 | 2010年6月 3日 (木) 12時34分