ネジバナ
6月16日
ネジバナが咲きはじめました。
これラン科です。
アップにすると、なるほど、ラン科の花だな、というのが分かります。
ねじ‐ばな【捩花】ラン科の多年草。原野・芝生などに自生。高さ10~30センチメートル。根茎は白く肉質。夏に淡紅ないし紅色の小花を多数総状につけ、花序がゆるい螺旋ラセン状を呈するのでこの名がある。モジズリ。綬草。<季語:夏>[広辞苑第五版]
ピンクの花がねじれて並んでいる姿がかわいいですね。
「もじずり」を広辞苑で見ると「しのぶずり」に同じとあります。
しのぶ‐ずり【忍摺・信夫摺】摺込染の一種。昔、陸奥国信夫シノブ郡から産出した忍草の茎・葉などの色素で捩モジれたように文様を布帛に摺りつけたもの。捩摺モジズリともいい、その文様が捩れからまっているからとも、捩れ乱れた文様のある石(もじずりいし)に布をあてて摺ったからともいう。しのぶもじずり。草の捩摺。しのぶ。伊勢物語「この男―の狩衣をなむ着たりける」[広辞苑第五版]
小倉百人一首に「みちのくの しのぶもぢずり たれ故に 乱れそめにし われならなくに」というのがありますね。
ここでの「しのぶもぢずり」は染め物の方で、花ではありませんね。
いろいろ言葉が入り乱れると、何だかわからなくなりますので、念のために調べてみました。
◆余談:私が百人一首に初めて触れたのは小学校一年生の時。六年生の兄が学校で習ってきて、多少の経験のある母がやろうというので、近くの書店で購入して始めたのでした。私は意味もわからず母や兄への対抗心のみで丸暗記。
「われならなくに」は「わたしのせいではない」というような意味でしょうが、当時の私の理解(誤解)は「私だったら泣いちゃうな」でした。
百人一首は誤解の宝庫です。
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