ごきぶり
2010.5.17付 朝日歌壇より
ごきぶりは旧約聖書の中でさえ打たれいるらし我も叩きぬ:(松戸市)東 洋
どうも、きらわれものですねぇ。かわいそうに。ごく普通の昆虫なのに。毒があるわけでもなし、刺すわけでもなし。どうしてなのかな?
歌の雰囲気だと、ごきぶりは時空を超えて嫌われているのだぞ、という感じですねぇ。
そりゃ、私だって家の中で一緒に生活しようとは思いませんけれどね。
成虫とは戦う。最近は、道具なしでも戦える。ひょいと手を伸ばして掴んで、紙に移して殺しちゃうという技も研究しました。
でも、一齢幼虫はダメ。かわいいもの。傷つけないように外へ逃がしてやります。成虫までなれたら、またおいで。正々堂々と戦ってやるぞ、などと声をかけてね。
メキシコ民謡の「ラ・クカラーチャ」ってご存知ですか?陽気な歌ですね。
「La cucaracha」ですが英語の「a cockroach」と同じなんだって、想像できますか?言語的想像力というやつですね。
もちろん、cockroach はゴキブリのことです。
古今東西誰もが嫌う、というわけでもないようですね。
大型の体長5~6cmもあるゴキブリを見せていただいたこともあります。ペットなんですって。
生物としてはヒトより年長者ですから、敬して遠ざく、程度で付き合ってはいかがなものでしょうか。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント