マルカメムシ
5月5日
鮮明な写真が撮れませんでした。
マルカメムシといいます。
クズなどのマメ科の植物につきます。
この昆虫の「健康な生育」には共生細菌が必要なのだそうでして、そのため、メスは卵を産むときに自分の共生細菌のはいったカプセルを卵と一緒に産みつけて、孵化した幼虫はまず、そのカプセルから共生細菌を吸って自分のものにするのだそうです。
このあたりを解説した面白いサイトがありますので関心がありましたらどうぞ↓
http://column.odokon.org/2007/0802_171507.php
また、現在出ている日経サイエンスの2010.6月号の「科学のクオリア」という茂木健一郎さんの深津武馬さんとの対談記事「細菌によって変わる虫たち」という記事にも、マルカメムシの話が載っています。
・・・
深津:マルカメムシの卵は、よく見ると間に茶色い粒々が付いています。共生細菌が入ったカプセルで、親が卵を産む時に、一緒に産んでおくんです。いわば共生細菌を詰めたお弁当箱で、孵化した子どもは先を争って中身を吸います。
茂木:全員の分があるんですか。
深津:あります。カプセルの中の細菌量を測ってみたら、1個あたり6匹の幼虫が十分に成育できる共生細菌が入っていて、カプセルと卵の比は1対3~4でした。
・・・
茂木:先生はもともと虫屋ですか。
深津:生まれた時から虫屋です。・・・
茂木:まっすぐこの道を目指してこられたんですね。
深津:そうですね。僕、小学校の時の文集に書いているんですよ。「生物学者になりたいけど、食べていけるとは思えない。どうしよう」って。でも、意外と食 べていけます(笑)。
・・・
嬉しい記事でした。
何のためになるか?なんて考えていたらこんな研究はできないでしょうね。
でも、大事な研究です。
ためになるかどうかよりも、おもしろいかどうか、が大事なんだけどなぁ。
勉強っておもしろいですよね。だって知らなかったことを知ることができるんだもの。
ためにする勉強なんて辛いだろうなぁ。
いや脱線しすぎました。
マルカメムシをみたら、思い出して下さい。
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