コクロヒメテントウ
5月12日
三つ巴というか、修羅場というか。
アブラムシを間に、捕食者と保護者の熾烈な戦い、にはならないのですねぇ、これが。
白い方がコクロヒメテントウの幼虫で、アブラムシを捕食します。
通常、アリはアブラムシを保護するといいます。アブラムシの腹端からでる甘い液をもらい、代わりにアブラムシを捕食者から保護する、ということになっていますよね。
相利共生という話になると、大抵アリとアブラムシが引き合いに出されるのですが・・・。
上の写真。何にも起こらないんですよ。
アリはコクロヒメテントウの幼虫の体を触覚でたたいてみました。
幼虫の方はじっとしていて、やがてすれ違って分かれていきました。
白いロウ分を分泌してカイガラムシに擬態しているというのですが、アリは「眼」を頼りにしていないと思うのですよね。匂いというか、化学物質を嗅ぎ分けているのでしょう。ということは、ヒトは視覚的な擬態と思っているけれど、コクロヒメテントウは匂いによる擬態をしているのかな?
ほら、こういうシーン、いくらでもあるんですよ。
この写真、よくみると、平べったいものが葉にくっついています。ひょっとしてカイガラムシもこの舞台に登場しているのかなぁ。
舞台はサザンカの新しい葉の上です。
植物、その汁を吸う虫、その虫の捕食者、捕食者を追い払う保護者という登場人物のミニ生態系。眺めていると、色々なことが起こるものです。面白いですねぇ。
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