番犬
2010.5.10付 朝日歌壇より
番犬のひとつが哭けば二つ哭き峡(かい)の五戸みな哭きて暮れゆく:(岩手県)佐藤忠
昔よりも犬の数は増えたように思いますが、遠吠えを聞かなくなった。
犬の声を嫌う傾向のために、ほえない犬種に変わってきているのでしょうか。
犬と人の関係性からして仕方ないことなのかもしれませんが、人の都合で変えられてしまう犬もかわいそうですね。
消防車や救急車が走ると、近所の犬たちが一斉に吠えたてたりもしましたっけ。
犬の声をとんと聞かない日々となりました。
小さな集落の犬がみんな吠え、人にあふれる都会の犬は黙りこくっている。
小集落のわびしさ、大都会の吠えない犬のさびしさ。
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