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2010年5月19日 (水)

金色(こんじき)

2010.5.17付 朝日歌壇より
東大寺毘盧遮那仏の金色(こんじき)に話が及ぶ化学の授業:(岡山県)丸山俊幸

大差ないと言えばそうなんですが、東大寺の大仏は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」ではなかったですか?経典によって違うだけでしょうから、いいですけれど。

かつて、高校化学教師だった私も、授業で「奈良の大仏様」の話はしましたよ。
水銀は金属なのに常温で液体です。この水銀の液体に金属が溶けるんですね。液状の合金です。以前、歯医者で虫歯の穴の詰めものに「アマルガム」というのを詰め込まれた方もいらっしゃるでしょう。あれは、水銀に銀を溶かしこんだものなのです。水銀に他の金属を溶かしたものをアマルガムというのですね。で、歯医者さんは、液体の水銀を扱う職業で、無機水銀中毒の危険にさらされていたわけです。

さて、大仏様は、造立された当時、金色だったのですね。
これは金メッキを施したからです。
当時の金メッキは、水銀に金を溶かしてアマルガムとし、大仏の表面に塗布してから、加熱して水銀を蒸発させて金を残す、という方法で行われました。
当然、大量の水銀蒸気が立ち上ったはずですので、大仏造立にかかわった労働者の方々にも、水銀中毒が発生したのではなかろうか、と想像されます。

http://www.tmk.or.jp/history_06.html
ここは「東京都鍍金工業組合」のホームページです。
「鍍金」は「メッキ」と読みます。いかにも、アマルガム塗布で金メッキ、という感じが分かりますでしょ。
ここに、「奈良の大仏と表面処理」の話が詳しく載っています。
関心がおありでしたら是非お読みください。

化学教師としては大仏様のアマルガムでの金メッキ、というのは、ほぼ常識的な話なんですよ。

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