花屑
2010.4.19付 朝日俳壇より
掬ひたる花屑水のごとこぼれ:(熊本市)内藤悦子
稲畑汀子 評:落花が浮いている水面を掬うと水の様に零れた妙。
評に異議あり。
水面に浮かぶ花びらではないのではありませんか。
地面にふんわりと積もった花びらを、両の掌に掬いあげた。花びらのやわらかい絹のような感触、掌を傾ければあたかも水が流れ落ちるが如くにはらはらと溢れ落ちてゆく。
そういうシーンだと、私は思います。
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