排卵
2010.4.5付 朝日歌壇より
排卵は五百余といふヒトの女(め)の一生(ひとよ)に吾子をふたり賜はる:(神奈川県)加藤三春
大雑把な話。13個/年×40年≒500。
こういうことです。
高校で生物を習った方は思い出して下さい。
受精卵では3週間くらいすると、始原生殖細胞というものが現れて将来の生殖腺の位置へ移動します。それ以降の発生の過程の影響を受けないように隔離してしまうのですね。生物は、そのくらい生殖ということには注意深く当たっているのに、今の幹細胞研究なんかは、軽過ぎませんかね。
始原生殖細胞は、通常の分裂を繰り返して、受精5カ月くらいで600万個もの卵原細胞になりますが、大部分は退化させてしまいます。
卵原細胞の一部が一次卵母細胞となり、減数分裂を始めます。
減数分裂の第一分裂前期で休止状態に入り、出産。成長中そのままです。
思春期になって、生理が始まると、減数分裂の続きを開始し、第二分裂中期の段階で排卵になります。
そして、受精できた場合、受精後に第二分裂を完了します。
ずいぶん時間をかけて、丁寧に、遺伝子を傷つけないように、守ること、これが生物としての第一義ですからね。
考えてみてください。
今自分はここにいる。
自分の母がまだ胎児で、祖母の胎内にあったころに母の胎内で減数分裂の途中までをおこなって、生まれ、育ち、結婚し、私を生んだ。
自分の「もと」は実はおばあちゃんのお腹の中のころからつながっているのだ、と。
考えてみてください。
この連続感を大切にしたいですね。
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