潮招き
2010.4.26付 朝日俳壇より
潮招き手を振り雲と別れけり:(柏市)藤嶋務
しお‐まねき【潮招き・望潮】(干潮時に大きな鉗ハサミを上下に動かすさまが潮を招くように見えるからいう) スナガニ科のカニ。眼柄は長く、甲は四角形、帯緑褐色で、幅約3センチメートル。腹面は橙色。鉗は、雌のは小さく、雄のは左右の一方が大きくて、ほとんど体に匹敵する。有明海の砂泥地に群棲し、蟹漬ガンヅケとして食用。<季語:春>[広辞苑第五版]
余計な事を申し上げます。
これはカニの「シオマネキ」。
あの「手を振る」動作を、潮を招いているのではなく、雲に別れを告げている、と「発見」なさったところが、この句の眼目。
しかしまぁ、シオマネキまで季語になっているとは。
俳人って、すごいんだなぁ。
自然をよく見ていらっしゃいます。
でも、拘束して欲しくないなぁ。
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