田の底の土
2010.4.26付 朝日歌壇より
山の田を天地返しに鋤きゆけばてらてら光る田の底の土:(浜松市)桑原元義
水田というシステムの独特な構造ですね。
粘土質で無酸素の状況を底につくる。
その上に有酸素の土がある。
ただ、この無酸素の状態で、嫌気的な細菌によって有機物が分解されてメタンが発生します。水田は日本におけるメタン発生源の中でかなり大きなものではなかったですか?
環境問題が大きくなっているさなか、水田というシステムもひょっとして、見直しを迫られるかもしれません。
有機無農薬ならなんでもよいというわけでもなくなっているのです。
ビオトープをつくることがはやりですが、穴を掘って、そこに水田の土を塗ると水が洩らないし、いいのですよね。それが、無酸素につながる性質です。
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