NHKの宣伝をしま~す
◆何冊かの自然科学系雑誌を、寝る前の読書タイムに、のんびりと眠くなるまで毎晩読むのですが、毎月下旬からは「日経サイエンス」を読みます。
2010年5月号を夕べ(4/7(水))、読み終えたのですが、information というコーナーにこんな紹介記事を見つけました。
「NHKが新しい理科実験番組 シンプルな大実験で理論を検証!」というタイトルで『大科学実験』という番組を紹介していました。
●86人が1.7kmの列を作り、音が聞こえたら旗を上げるという実験
●プロドライバーがぴったり時速100kmで運転する車から、ピッチングマシンを使ってこれも時速100kmちょうどで真後ろに球を飛ばした。・・・球がふわっと下に落ちる映像は・・・
●500個の卵でラクダの体重を支える
●50mのクジラ型バルーンで人を持ち上げる
こんな実験が紹介されていました。
物理教師としては「垂涎」ものですね。
授業で、弾丸の速度で走る車から後ろ向きの同じ速さの弾丸を発射したらどうなるか?
って、実際生徒に話しかけたものですよ。
車から見れば、弾丸は普通の弾丸の速度で飛び去っていく。放物運動のように見える。
弾丸から見れば、車が弾丸の速度で飛び去っていく。
地上から眺めていれば、弾丸は真下に自由落下する。
こういう話をしたものです。
それを映像でやってくれるというのですから、もう絶対見逃せませんね。
◆初回放送は毎週水曜日、午後7時40分から7時50分です。
何度も再放送があります。
番組自体は3月31日(水)から始まっており、この紹介記事を読んでいた、まさにその時、7日(水)には、第2回のクジラ型バルーンの実験だったのです。
気づいたときは遅かりし、ですが、早速今日、NHKのHPで調べてみました。
明日9日(金)には、第一回の実験「音の速さを見てみよう」の再放送があるというので、録画予約をしました。
夕べの第二回実験「空飛ぶクジラ」の再放送は4月23日(金)とありましたので、カレンダーに記入しました。
他の放送予定もカレンダーに書き込みましたので、全部見るつもりです。
http://www.nhk.or.jp/daijikken/schedule/
ここに4,5月の放送予定があります。関心がおありの方は是非ご覧になって、番組を見てください。
大声で叫んでしまいます。
理科の先生方ぁ~~~。ぜひ見てください。録画して授業に使いましょう!!!
◆昔、小学生の頃、日曜の夕方、6時ころでした。草笛光子さんの「光子の窓」、「シャボン玉ホリデー」などと並んで、岩波の科学教育映画の番組があったのです。15分ものでしたね。これを、もちろん白黒テレビでしたが、食い入るように見ました。
理科教師としての下地・基盤を形成してくれたのがこの映画だった、と思っています。
簡明な(易しくはないのですけれど)実験によって、出来事の本質がきれいに目に見えたのですね。実験ショーではありません。本質の開示です。
そうなのか、そうだったのか、という驚きとストレートな納得が私を満たしてくれたのです。
無重力下での球形燃焼などという超先進的な画像もあって、教師になっても授業に使いましたよ。粉塵爆発の映像もあった。
とにかくすごかったのです。
最近は「実験ショー」がはやりですが、私はあれには、疑念を抱いています。
今回の、NHKの番組、まだきちんと分析的に見てもいない段階でこんなに宣伝してよいものかどうかわかりませんが、期待しています。NHKには高度な映像作成能力がある。それをできれば存分に発揮して欲しいと願っています。
今からなら、再放送を合わせて、全部見られますよ~。
ぜひどうぞ。
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