ぜんまい
2010.4.11付 朝日俳壇より
ぜんまいのくちびるを持ち蝶あはれ:(神戸市)鈴木四方也
長谷川櫂 評:<蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな>という芥川龍之介の句はあるのだが、この句「くちびる」が肉感的。
どうも、私はすぐ理に落ちる。
チョウのゼンマイは「あご」から変化した「口器」です。
蚊の口器は血を吸う針、ハエの口器は舐める板、カマキリの口器は噛み砕く顎
みなそれぞれがその生き方として最適な形に進化させてきた体のあり方です。
虫好きの、蝶好きの私はどうも、こういう情感にはなじめない。あれ「肉感的」かなぁ。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント