花筏
2010.4.26付 朝日俳壇より
花筏亀の甲羅に座礁せり:(藤沢市)久道陽吾
大串章 評:「座礁せり」が亀の甲羅を大きく見せる。岩のような甲羅の上の花びらが美しい。
「甲羅の上の花びら」というのは、少し私としてはイメージが違う。
花びらが舞い落ちてきて亀の甲羅にも降りかかった、というシーンではないですよね。
花びらは水面に落ちて流れてきた。そこに、どのような状態でか亀がいた。甲羅が流れをせき止め、花びらがそこに集まりとどまっている。それが「座礁」というように思えるのです。
亀の甲羅が小さな堰になっているのではないですか?
と、そんな思いを抱きました。
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