マツダランプ
2010.4.5付 朝日俳壇より
なつかしきマツダランプよ春の暮:(岡山市)光畑勝弘
長谷川櫂 評:かつてマツダランプという電球があった。春の夕闇を照らす、その柔らかな光。
マツダランプが現在も現役で輝いているとは思えないのですが・・・
「マツダランプ」というホーローの看板が昔ありました。
それがあるのかな?
ただ、白熱電球を見て、そういえば昔はマツダランプといっていたっけなぁ、と思い起こされているのかな。
白熱電球はエネルギー効率が低いので、消費した電気エネルギーの大部分を熱として失ってしまう。そこで、効率の高い、蛍光灯やLED灯に置き換えられようとしていますね。
時代の流れが大きく向きを変えようとしているようです。
◆今年の3月31日付の朝日新聞朝刊の20,21面の2面にわたる全面広告がありました。
東芝の広告でした。
東芝ライテックでの白熱電球の製造を3月17日をもって終えた、という内容でした。
120年間の歴史に幕が下りたということです。
広告によりますと、「日本初の一般白熱電球は、東芝の創業者の一人、藤岡市助が1890年に実用化しました」とありました。
「マツダランプ」という商標はGEが最初に使ったのではないでしょうか。
「マツダランプ」を日本で引き継いだのが東芝ライテックの前身であるマツダランプだったと理解しています。
「マツダ」は「松田」ではなく「MAZDA」ですね。
ゾロアスター教の最高神であり光の神であるアフラ・マズダにちなんだ命名です。
ゾロアスター教が中国に伝わって「拝火教」とか「祆教」と呼ばれた、というのは、高校の世界史あたりで仕入れた知識ですかね。
有名なニーチェの「ツァラトゥストラ」は「ゾロアスター」のことです。
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