ヤエムグラ:1
4月2日
こういう姿の植物、みかけませんか?
結構いっぱいあるのですよ。
なんだか、見たことはあるんだけれど、名前がわからないなぁ、と思っていました。
花も咲いているようだけれど、どんな花なのか、小さくて私の肉眼ではよく分からない。
で、接写したら・・・
なんと、こんな花だったんだ。
花弁が4枚(or 4裂)、オシベも4本のようですね。メシベは1本のように見えますが、柱頭が2つ見えますね。
以来気になって見ると、花が開くのは天気の良い日に、短時間、という感じですね。
さて、これはなんだろう?
「雑草図鑑」を順番に見ていくと、どうも「ヤエムグラ」のようです。
えっ!そうなの?
ヤエムグラって、百人一首に出てこないか?
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり:恵慶法師
私の知識レベルでは、百人一首に登場するような植物が、私ごときの日常身の回りにあるとは思えない、っ、というのが実感なのですね。(百人一首というと「みやび」なものとしか思っていないものですから、俗なる案山子庵に生えるなんて、思ってもみなかった。)
雑草図鑑によりますと
・・・
茎は細長いつるとなり4稜がある。稜に逆向きのとげが密生し、互いに引っかかりながらむらがって長くのびる。ヤエムグラは八重葎で、そのむらがったようすからついた名。
葉は6~8枚輪生。2枚が本当の葉で他は托葉の変形。
花期5~6月。花冠4裂、子房下位。
・・・
やえ‐むぐら【八重葎】ヤヘ :
①繁茂しているむぐら。雑多に生えている蔓草。万葉集11「―おほへる庭に珠敷かましを」
②アカネ科の蔓性越年草で雑草。茎は四角く、逆向きの小さいとげがあり、細長い葉を8個輪生。夏、黄緑色の小花を開く。漢名、拉々藤。枕草子66「草は…さしも草。―」[広辞苑第五版]
「八重葎 しげれる宿の」というのは、どちらかというと、「ヤエムグラという植物が茂る」というよりは、「雑多なつる草が生い茂る」という意味の方でしょうね、感じとしては。
いやあ、知らなかったぞ。
我が庵はペンペングサもヤエムグラも茂れる宿ぞ春は来にけり:崩彦
あはは、ですね、即興歌。
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