レンゲソウ
3月18日
レンゲソウの蕾です。
花が輪になって咲くのですね。
姿の美しい花です。すっきりしている。
れんげ‐そう【蓮華草】マメ科の二年草。中国原産。春、紅紫色の蝶形花を輪状に付ける。東アジアに分布。日本では緑肥・飼料作物として古くから栽培されたらしい。明治末期から北海道を除いて全国の田で春を彩ったが、その後減少。レンゲ。ゲンゲ。漢名、紫雲英。<季語:春>[広辞苑第五版]
げんげ【紫雲英・翹揺】レンゲソウの別称。<季語:春>[広辞苑第五版]
「日本原色雑草図鑑」(昭和52、全国農村教育協会)では、見出し項目は「ゲンゲ」になっていて、(レンゲソウ、レンゲ)となっています。
「形とくらしの 雑草図鑑」(平成19、岩瀬徹 著、全国農村教育協会)では、ゲンゲもレンゲもレンゲソウもないんです。
「雑草のはなし」(田中修 著、中公新書1890、2007年)では、レンゲソウ(マメ科)という項目が立ててあって、4ページにわたって記載があります。
・・・数十年前にはタンポポと並んで、レンゲソウは誰もが知っている雑草であった。・・・都会で暮らす人々にとって、レンゲソウは心の中で生きている代表的な雑草である。「代表的な雑草である」と紹介しつつ、レンゲソウには「雑草」という呼び名がふさわしくないとの思いが、私にある。なぜなら・・・秋に農家の人がわざわざタネをまいて、イネを植える前の田んぼで栽培していたのだ。レンゲソウは、放っておけば勝手に生えるタンポポのような雑草ではないのである。・・・
こうなって、根粒菌による窒素固定の話に入っていきます。
というわけで、「雑草ではない」という立場もあって、「雑草図鑑」には載っていないのでしょうね。
「雑草という草はない」というのは昭和天皇の言葉でしたか。
名もない草というのもなくって、名を知らないか、まだ名をつけてないか、なんですよね。
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