溲瓶
2010.3.29付 朝日俳壇より
春や曙最晩年の溲瓶かな:(京都市)尾賀和正
金子兜太 評:春暁悠々と排尿の人に長寿あり。
金子先生「しびん」に凝ってらっしゃいます。
男は全員、前立腺肥大。おしっこ、ちょぼちょぼ。排尿の終わりがわからない。
まだ出てる、ということを視覚的に確認するか、水面をたたく音で確認するのが一番。
そういう意味で、「しびん」はよいのです。
一端、尿を切る動作をしてしまうと、もう再開できない。で、残尿感に悩まされる。
膀胱からの自然落下、自然流出に任せて、最後の最後で一回だけ尿を切る動作をすればよい。
そういう意味でも「しびん」はよいのです。
あやしい評を書いてしまったなぁ。
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