北極星
2010.3.8付 朝日俳壇より
白鳥の帰る北極星を指し:(米子市)中村襄介
稲畑汀子 評:北極星に向かって帰る白鳥との別れ。
北へ。
その意志の指すところ。北。
句の中では「北極星を指し」という言葉が、はるか「北へ」帰る、という白鳥たちの意志を指示していますが、評の中で「北極星に向かって」といわれると、少しずれた感じがします。
またこの評がほとんどトートロジーになっていて、原句の鑑賞になにも付け加えていない、と感じられてしまうのです。
どうも、悪い癖で、つい選者に逆らいたくなる。ごめんなさい。
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