鍵束軽し
2010.3.1付 朝日俳壇より
退職の鍵束軽し西行忌:(東京都)佐瀬はま代
大串章 評:「鍵束軽し」は具体的であると共に比喩的でもある。武士から僧へ転身した西行の心意を思う。
そう、私の場合でいえば、化学準備室の鍵、ロッカーの鍵など、いろいろ職業的な鍵がありましたね。今は「家」にかかわる鍵だけ。軽くなった、音もしなくなった。
いろいろの関わりが消えたということの象徴なんですね。
鎧を脱ぎ、ひとりのむき出しの人間として、人生のまとめに向かいましょうか。
僧という衣も脱いでしまったほうが、よろしい。
日本の仏教は、衣の色で「位」分けしたりして。仏教じゃないよなぁ、それ。
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