紙雛
2010.3.22付 朝日俳壇より
大学の研究室に紙雛:(大阪市)森田幸夫
「かみひいな」でしょうね。
さて、どういう研究室かな?
勝手に、自然科学系の研究室、と解釈してしまいましょう。
普段は飾りっ気も何もない、無愛想、ぶっきらぼうな研究室に、紙雛が(おそらく)一対。
研究室に女性がいらっしゃるのですね。
なんだか、そのあたりが、この時期の間だけ、ほんのりとピンクに明るくなっているような。
研究室の空気が、やわらかくなったような。
女性・男性といろいろ議論はありますが、女性がもたらす柔らかくて華やかな空気というものは否めません。
句を眺めていると、「紙雛」の文字が明るく桃の気配に輝いて見えますよ。
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