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2010年3月24日 (水)

ツマグロオオヨコバイ

0316tumaguroooyokobai1 3月16日
ヤツデの葉の裏で、ツマグロオオヨコバイが交尾をしていました。
去年は確かビヨウヤナギの葉の裏での交尾中の写真を撮りました。あの時は、翅を震わせる音が周期的に聞こえて、なんだろう?と探し当てたのでした。で、翅を震わせているのがオスではないか、と書きました。
今回の写真を撮るに際しては、音は聞こえませんでした。視覚的に動きが視界に飛び込んできたのです。
右の個体が翅を震わせています。翅がぼやけて写っています。
で、どっちがオスでどっちがメスなんだろう、確定したいな、とグーグルで「ツマグロオオヨコバイ 交尾」でアンド検索したら、「かかしさんの窓」がトップでヒットしてしまった。昆虫写真家の海野和男さんのサイトもヒットしたのですが、雌雄の区別は記されていなかった。
というわけで、今回も雌雄を確定できませんでした。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-6d00.html
これが、前回、交尾中をとらえた時の記事です。

0316tumaguroooyokobai2
一回りしてきて、さっきの所をもう一度見たら、こんなシーンが。
3匹のうち右2匹が交尾中です。
左の1匹はあぶれてしまったオスでしょう。

サケの産卵のときなどは、雌雄のカップルが成立して、メスの産卵にあわせてオスが放精して受精させるのですが、そのすき間をぬって、カップルになれなかったオスが精子を放出して自分の子孫を少し残してしまうんですね。スニーカー行為といいます。
強いものが絶対だ、などということは自然界では、なくって、いろいろと曖昧さを含んで全体がうまくいくという例です。

なんでこんなことを言い出したかというと、ツマグロオオヨコバイの場合には、あるいは昆虫の交尾においては、こういうスニーカー行為は出来ないなぁ、と考えながらしばらく眺めていたからです。
今回はあぶれちゃったけれど、次のチャンスには頑張れよ、と呟いてこの場を離れたのでした。

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