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2010年3月17日 (水)

線を引く

2010.3.15付 朝日歌壇より
オリンピック三位と四位のこの違ひなべてどこかで線は引かるる:(福岡市)宮原ますみ
 永田和宏 評:勝負の本質を衝く。僅少差でも四位は四位、そんな線引きはどこにでもあると作者はいいたい。

わたくし、オリンピックにも、パラリンピックにもまるっきり全然、興味・関心がないのです。うっとうしい騒ぎだ。NHKのテーマソング、どうしても耳に入り込んできてしまいましたが、なんですかアレ。縋りつくようなひっくり返った声、息継ぎの音までわざわざヒッーっといれて、蹴飛ばしてやりたい駄作と評価します。

「競う」ということは、順序をつける、ということでしょ。
それが嫌なんです。なんで、競うんですか?
私には競うという感覚が全くない。
スポーツじゃないけれど、トランプも碁も将棋もマージャンも、勝負事一切、ルールはちゃんと知っているけれど、「勝ちたい」という気持ちが一切ないものだから、うまくもならないし、つまらないし。やりません。
勝った負けたに興味がない。
自分の肉体を動かすのは楽しいから、毎週のように泳いでますけれど、競う気は全くない。自分の肉体と語り合うのが楽しいのです。
人間の肉体的な限界に挑む姿は嫌いじゃないけれど、ま、勝手にやって下さい。

パラリンピックもわからない。
せっかく、障害者という「競走原理」から離れたところに身を置くことができたのに、なんで競っているんだろう?
途中で障害者になった人が多いせいもあるんでしょうね。
障害者になってショックを受けたんですね。なにも出来なくなってしまった。何で自分だけが・・・って。それってまだ、障害者を低く見る視線から抜け出せないでいるということですよ。
頑張れば何でもできる、なんてまるっきり嘘でしょ。出来ないことはできない。出来ることをやるだけです。その境い目がどこにあるかは、肉体を突き詰めて探っていく必要がありますけれどね。
人は自分に出来ることをする。
それだけです。

夢はかなう、なんて大ウソを振りまいていた方もいらっしゃいましたねぇ。迷惑な話。
競走原理の中で、1位になるのは一人だけ、1位になった人が、夢はかなう、なんておっしゃっても、白々しい。

競走原理から抜け出してみませんか?
楽ですよ。

◆たとえ話。
陸上女子100mの世界記録と、男子100mの世界記録の比をとって、女子は男子より、これこれだけ遅い、という数字を求めます。
で、男女一緒に100mを走ります。
おそらく、男子が1位になるでしょうね。
レースが終わってから、トップの女子の記録に「『男女』係数」をかけて、比較してみたら、その女子が1位だった、なんてことになったら。
それって、フェアですか?

ほぼ同じことが、パラリンピックでは堂々と行われているのですよ。
障害の程度に応じた「係数」をタイムにかけて、順位を決める、ということがね。
まるっきり、げっそりですがね。

すべての人が全力を出したのなら、みんな1位でいいですよ。その方がフェアだな。

◆夢がかなうなんて、嘘です。でも、夢を育んでいると、その夢を軸とした人生が送れます。振り返って、ああ私の人生って、このことを中心していたんだな、って必ず思えます。それは保証します。

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