こつんこつん
2010.3.22付 朝日俳壇より
石舞台こつんこつんと蝶ふたつ:(東京都)長岡貝郎
長谷川櫂 評:明日香村の石舞台。そのまわりで蝶が舞っている。巨石に当たる音がするはずもないが、聞こえるのだ。
巨石に近づいてはまた離れ、離れてはまた近づき、ひらひらと舞っていたのでしょう。
その情景の表現として「こつんこつん」という言葉を掘り出して見せた、すごい言葉の技ですね。
やわらかい飛翔、ふわふわした飛翔、それが、こつんこつん。
このギャップが、石舞台を中心に据えた春の「光景」を見事に切りだしていますね。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント