泡流し?
別に、なんというものでもありません。
台所の流し。
食器を洗ってすすいだ後の水槽。
ふとみたら、細かい泡が水流に乗ってこんな形になっていました。
「墨流し」風ですね。
ちょっと興趣をそそられてワンショット。
紙に転写出来るものでもなし。一瞬の姿でした。
◆思い出
30年近くも前でしょうか、工業高校にいたとき。
文化祭で「墨流し展」のクラス展示をしたのです。
夏休みに全員家で何枚か作って来ること!と宿題を出し、まずは数を増やし、とにかく教室半分を墨流しで埋め尽くすゾ~っと号令をかけましたっけ。
秋になってから。色流し。プラスチックを融解してつくるプラスチックの墨流し模様。パソコンでカオス図形をプリントして、数学墨流し。思いつく限りつくったのですが。
大きな和紙、畳1/4枚ほどもある和紙にダイナミックな色流しをつくろうという班もあったのです。
私としては巨大な水槽を作るんだろうな、と思っていたら・・・
杉の角材で1m四方くらいの枠を作り、ビニールシートを張って水を張り、墨流しを始めました。すごいなぁ、これ、おもしろいなあ、こんな浅くても出来るんだぁ、とみていたら。
「先生!墨流しってさぁ、水面があればいいんだよ。深さはいらないの、っ」ときたものです。教えられましたねぇ。目から鱗が落ちるというのは本当にこういうことをいうのですね。
墨流しには水面しかいらない。
感動しました。
すごい生徒たちに恵まれたことです。
思い出してしまった。(年を取った証拠だ。)
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