ざざ虫漁
2010.3.15付 朝日歌壇より
打つ網も打つ手も凍る天竜にざざ虫漁の男の子が一人:(長野県)根橋京子
地元の方が詠まれた歌ですから、そのまま受け入れるしかないのですが、私の中でちょっと落ち着きが悪いんです。
ざざ虫というのがトビケラ・カワゲラなどの水生昆虫の幼虫であって、それを採って食べるということは知っています。
「漁」が行われるのも知っています。
ただ、「漁」となると「大人」のするものだと、そんな気がして。
四手網を流れの下側に構えて、鉄の棒みたいなので川底の石などひっくり返して網にとらえるのですよね。たしか。
「男の子」がするとなると、なんだかそういう本格的な漁ではなく、手で石をひっくり返して、というような気がして。でも夏じゃないからなぁ。男の子がそういう遊びをしているというのは無理だよなぁ。いや、男の子も漁をするんだろうなぁ。
すみません、すこし悩んでしまいました。
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