紅梅
2010.2.22付 朝日俳壇より
紅梅の蕾は少し酔うてをり:(相模原市)児島英
長谷川櫂 評:薄紅梅か濃紅梅か、玉のようにふくらんだ莟。酒の香ならぬ花の香をふくいくと漂わせて。
酔芙蓉というのもありますからね。
評の「酒の香ならぬ」という言葉は不要な気がします。ここに文字として表れてしまったために、具体的な「酒の匂い」をイメージせざるを得ない。それはなんだか現実的過ぎて「生臭い」。
「玉のようにふくらんだ莟。馥郁たるかおりに、酔いを含んで。」
くらいの方が、梅の「仙気」にふさわしくないですか?
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