春一番
2010.2.22付 朝日俳壇より
春一番茶髪のなびくヘルメット:(新潟市)吉岡喜一郎
「季語」みたいな「拘束性」にこだわることはないのですが、「春一番」には定義があるんですね。現在は。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E4%B8%80%E7%95%AA
春一番は、例年2月から3月の半ば、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風。主に太平洋側で観測される。春一番が吹いた日は気温が上昇し、翌日は西高東低の冬型の気圧配置となり、寒さが戻ることが多い。
今年の新潟では
新潟地方気象台は22日、北陸地方に春一番が吹いたと発表した。昨年より9日遅かった。日本海北部の低気圧の影響で、県内には暖かい南寄りの風が吹いた。(毎日新聞 2010年2月23日)
こんな具合です。
冒頭の句では、特に「春一番」を詠んだというよりも、春の兆すなか、走り抜けていくオートバイの「ヘルメットからあふれてなびく髪」に焦点を絞って「風」を読み取ったというべきなのかな、と考えています。
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