被爆楠
2010.2.15付 朝日俳壇より
被爆楠触れたる幹の暖かし:(長崎市)濱口星火 {稲畑汀子 選}
寒禽は被爆の楠に塒(ねぐら)持ち:(長崎市)濱口星火 {金子兜太 選}
被爆楠は、あたたかい、のですね。人の手のひらにも、にわとりにも。
私の家のそばのオニグルミの木は、夏も冬も、触るとびくっとするくらいに冷たいです。
他の木にはあまりそういう経験がありません。
ひょっとして、被爆楠が与えてくれる「ぬくもり」とは、心へのぬくもりであり、鳥への風よけ、霜よけのぬくもり、でしょうか。
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