流し雛
2010.2.22付 朝日俳壇より
流し雛流しさつさと帰りけり:(武蔵野市)水野季村
長谷川櫂 評:後ろ髪を引かれながら流されていくお雛さま。だからこそ、さっさと帰るのだ。これが俳句。
どうも、評がよくわからない。「これが俳句」といわれてもなぁ。
流し雛というのは雛祭りの原型でしょ。災厄を祓うために人形(ひとがた)を身代にして川に流す習慣だったのですよね。
今のような、愛着こもる「雛人形」じゃないのですからして。
「後ろ髪を引かれながら流されていくお雛さま」なんですか?
人形(ひとがた)を流し、厄を払い、さようなら・ありがとう、と挨拶を送って帰る。
愛着を持って、川の流れに沿って追いかけていくようなものじゃありますまい?
そこで、「切れる」からこそ、厄払いなのではありませんか?
これが「俳味」なのですか?よくわからない。
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