胎動
2010.1.11付 朝日歌壇より
数時間前まで胎動だつたものリアルになりて我を蹴りをる:(東京都)黒河内葉子
佐々木信綱氏の選です。
この歌自体は、すごい「発見」の歌であり、女性にしか詠えない歌として、非常に優れたものです。
ただ、朝日歌壇の選考の過程でなんだか「とどこおり」があったのではありませんか?
先週、1月4日付けの朝日歌壇で
高野公彦氏が同じ作者の
嬰児(みどりご)を初めてぎゅっと抱きしめるこの蠢きが胎動の正体子
という歌を選び評もつけておられる。
高野公彦 評:出産直後の歌。体内にあった命を、じかに抱き締める若き母の感動が素直に伝わってくる。
私もこのブログで取り上げました。
同じ題材の歌が何回にも分けて投稿されたとはちょっと思いにくいのですが・・・。
先週、選ぶことを忘れて今週追加で取り上げたのでしょうか。
何となく、不手際を感じてしまうのでした。
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