下宿先
2010.1.25付 朝日歌壇より
コンセント時計の電池はずし置き子は戻りたり下宿先へと:(福岡市)甲斐紀子
「短い帰省」の歌と同じ感傷です。
部屋をごちゃごちゃにしたまんま下宿へもどったっていいのに。
息子の部屋を片づけるのもまた、母親のある種の楽しみでありましょうに、息子は、きちっと片づけて行ってしまった。同居していた時とはなんだか変わってしまって、遠い感じになったなぁ、と、ふと、さびしい。
それが親の幸せっていうものですって。
親に寂しさを与えるのも、親孝行っていうものですって。
そう、なっとくなさいませ。
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