寒さ
2010.1.11付 朝日俳壇より
待つと言ふことの寒さでありしかな:(福知山市)松山ひとし
稲畑汀子 評:何か待たねばならない作者である。何か分からないが待つということに寒さが余計につのるのである。
同義反復(トートロジー)は何も新しいものを生みません。
なくもがなの評ですね。
「待つ」という受け身が、寒さのしみかたを加速する。待つ、という内向きの方向性が、体の内から寒さの浸透を外へはねかえす力を削いでしまう。
さむいですね。
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