月面下の水
2009.12.13付 朝日歌壇より
神のみが知りいし事をまたあばく彼の月面下の水の存在:(松戸市)猪野富子
理科を専門にしていると、「月面下の水」というのは神の秘密という感じではないなぁ、というのが実感。それは「事実の発見」です。ハレーすい星が「汚れた雪だるま」だったように、宇宙での水の存在はわりとポピュラーなので、どの星にもおそらく量の多寡はあれ水は存在するでしょう。月にもあったか、ということです。
理科を専門にしていて、神の秘密を感じるのは、例えば物理学に登場するいろいろな「定数」は、なぜ有理数ではなく、無理数なのか?ひょっとして超越数?とか、そもそも宇宙が存在するとはどういうことなのか、とか、そんなところに、「神の秘密」がありそうで、不思議でなりません。
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