白菜
2009.12.13付 朝日俳壇より
白菜を抱へてトライする子かな:(塩尻市)古厩林生
「トライ」というのは、挑戦するとか試みるという意味ではありません。おそらくラグビーの「トライ」です。
ラグビーでは、相手陣地のゴールエリア内で、ボールを接地する(グラウンディング)ことをトライと言います。
アメリカンフットボールではゴールラインを超えればいいのですが、ラグビーでは地面にボールがつかなければなりません。
ラグビーのボールはご存じのように、長円形です。
さて、上の句の情景、把握しきれないのですが、白菜をラグビーボールに見立てた。それはいいでしょう。
「子」とはどのくらいの年齢なのでしょうか?
勝手に想像をたくましくするに、幼い子ではないかと。
白菜を抱えて胸に余るくらいだったのでは?
ところが、転んでしまった、白菜ごと地面に倒れこんでしまった、と。
その情景を、ラグビーのトライに見立てたのではないか、と。
勝手に、見立ててみました。もし違っていたらごめんなさい。
サッカー嫌い、ラグビー大好き案山子です。
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