目玉
2009.12.21付 朝日歌壇より
大鍋にふつふつ煮える鱈汁の頭とり出し目玉より食ふ:(新潟市)荻島俊雄
鱈の頭はあまり食べませんが、鯛の頭はよく食べます。徹底的にほぐしていくと、ずいぶん身があるものです。
もちろん「目玉」も食べます。おいしいというものでもないけれど、やっぱりたんぱく質だからなぁ、食べられるんだから食べなければもったいないし、お魚さんに申し訳ない。
子どもの頃から、魚の煮つけの目玉は食べてました。
火の通った外側は白くなっていますが、まだ火の通っていない内部は半透明で、皮をはがすように層状にめくれるんですね。おもしろがって必ず食べていました。
魚の目がこちらを見ているようで怖い、というような感傷とは全く無縁な育ち方をしました。
ひたすら食う。うまいものは徹底的に食いつくす。そういう世代です。
鯛の口の「歯」はすごいですよ。感動的に獰猛です。
鱈もいいですねぇ。
とにかく、スーパーへ行くとまず「アラ」コーナーへ直行する「アラ探し」夫婦なのでありました。
安くてうまい。これ以上のことはありません。
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